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ロングスリーパーは短時間睡眠が可能?その診断方法・特徴・原因・改善方法を解説

睡眠の質

毎日9〜10時間以上寝てしまう『ロングスリーパー』。

短時間睡眠で十分なショートスリーパーを羨ましいと思ったことはありますよね。

ロングスリーパーは体質的なもので改善できなこともありますが、睡眠の質が低いために長時間眠ってしまっているという人も数多くいて、ロングスリーパーは改善することができます

今回は、ロングスリーパーになってしまう原因をはじめ、診断方法や改善方法、ロングスリーパーがショートスリーパーになることが可能かどうかを解説していきます!

そもそもロングスリーパーとは?

ロングスリーパー とは

ロングスリーパー(Long Sleeper)とは、その名前の通り、普通よりも長く睡眠をとる傾向にある人のことを言います。

一般的に、睡眠時間には以下の3つのタイプがあります。

  • 9〜10時間以上の睡眠を必要とする『ロングスリーパー』
  • 6〜8時間の一般的な睡眠時間である『バリュアブルスリーパー』
  • 5時間以下の短時間睡眠が特徴の『ショートスリーパー』

十分な睡眠時間にはかなりの個人差があり、ロングスリーパーは十分な睡眠時間が9〜10時間と長いのが特徴です。また、子供の場合は年齢に応じて必要な時間よりも2時間以上長く眠る場合はロングスリーパーと考えられます。

ロングスリーパーは平均よりも長い時間の睡眠を必要とするため、過眠症などの病気と間違われることがありますが、ロングスリーパーは病気ではありません。

また、睡眠時間を正確に測ることが難しいため、ロングスリーパーに関する研究データは少ないのですが、日本人の約1%がロングスリーパーと言われています。ただし、以下で紹介する病気と症状が似ていることからも、実際どの程度の割合でロングスリーパーがいるのかは把握できていません。

ロングスリーパーと似ている病気

パワーナップ お昼寝 仮眠 違い

ロングスリーパーは体質的な問題であり、基本的に病気ではありません。しかし、実際にはロングスリーパーと症状が似ている病気もあり、見分けるのが難しいというのが実情です。

特にロングスリーパーと間違いやすい病気として、過眠症(ナルコレプシー、突発性過眠症)があります。

過眠症は、夜間に十分な睡眠を取っているにも関わらず日中に起きていられないほどの強い眠気に襲われる病気です。過眠症の患者では夜間に9時間から10時間程度眠っていても、日中の眠気に耐えられず長時間の昼寝を必要とすることもあります。

一方のロングスリーパーは、夜間に長時間の睡眠は必要ですが、十分な睡眠をとっていれば日中強い眠気に襲われて活動困難になることはありません。

ロングスリーパーになってしまう原因

自律神経 副交感神経 交感神経 乱れ

ロングスリーパーになる原因はいまだ解明されていませんが、主に2つの原因でロングスリーパーになってしまうと考えられています。

今後、睡眠医学が発達していく中でロングスリーパーの原因も解明されるでしょうが、ここではあくまで今現在考えられている仮説の原因を紹介します。

原因1.遺伝的な要素

遺伝的にロングスリーパーの体質の人がいると考えられています。持って生まれた遺伝ですので、改善することは難しいです。

原因2.睡眠の質が悪くて長時間睡眠が必要

睡眠の質が悪いために眠りが浅く、その分長時間の睡眠を必要とするケースです。

このケースではロングスリーパーと勘違いしているだけで、実はロングスリーパーではないという人もいます。睡眠の質を改善するのは簡単ではありませんが、簡単にできることからコツコツと改善していくことが大切です。

ロングスリーパーだと思って毎日10時間寝ていたけど、睡眠の質を改善したら6~8時間でも十分だと気づいたという人もいます。

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ロングスリーパーの診断方法

ロングスリーパー 診断方法

ロングスリーパーになってしまう原因を紹介しましたので、次にロングスリーパーの診断方法を紹介したいと思います。ただし、原因と同様に診断方法も確立されているわけではありません。あくまで目安と考えてくださいね。

以下の全ての項目に当てはまる場合、ロングスリーパーの可能性が高いです。

  • 平均の睡眠時間が9時間以上
  • 両親、兄弟/姉妹もロングスリーパー
  • 日中のは眠くならない(12時〜14時は除く)
  • 規則正しい生活を送っている

また、上記全ての項目に当てはまる場合でも、ロングスリーパーではなくただただ睡眠の質が低い可能性があります。以下のチェックリストのいずれかに当てはまる場合は睡眠の質が低い可能性がありますので確認してみましょう。

睡眠の質チェック
  • 寝つきが悪い
  • 夜中に何度も目がさめる
  • 平日と休日で就寝時間や起床時間が2時間以上違う
  • 1時間以上の昼寝をする
  • 15時以降に昼寝をする
  • 夕方以降にカフェインを摂取する
  • 就寝直前にご飯を食べる
  • 就寝直前までスマホなどをみている
  • 寝酒を飲む
  • 音楽を使ってリラックスする

音楽で睡眠の質を改善する方法は、以下を参考にしてください。

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ロングスリーパーを改善するためには

繰り返しになりますが、ロングスリーパーは病気ではないため治療をして治すという考え方は適切ではありません。

しかし、忙しい現代社会において、毎日9〜10時間以上の睡眠時間を確保するのは難しく、また10時間以上眠ると社会生活に支障をきたす場合も多いでしょう。

ロングスリーパーがショートスリーパーになることはなかなか難しいですが、睡眠の質を高めることで6〜8時間の一般的な睡眠時間である『バリュアブルスリーパー』になることは可能です。

特に、ロングスリーパーだと思い込んでいるだけで、実はロングスリーパーではなかったという人は改善の余地が大きいと言えます。

睡眠の質を高めるためには、とにかく体内時計を意識することが大切です。体内時計は人間の身体の中で刻まれる時計であり、現代の生活では乱れてしまいがちです。体内時計をきちんとリセットすることで、深い眠りにつくことができます。

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また、以下のことを意識して実践することで、睡眠の質を高めることができます。

  • 朝起きたら太陽の光を浴びる
  • 光目覚ましを使って目覚める
  • 起床時間は常に一定にする。平日と休日でズレても90分までにする
  • 20分程度のお昼寝(パワーナップ)をする
  • 夕方以降のカフェイン摂取を控える
  • 寝室のライトを少し暗めのものにする
  • 就寝前のスマホ・PCをやめる
  • 眠れなくても気にしない!眠れない日は誰にでもある
  • 就寝時間は90分を1セットで捉える。7時間半、9時間で起きるのを意識する

ロングスリーパーの方は睡眠時間に意識がいってしまいがちですが、大切なのは睡眠の質です。

世界最高峰のサッカー選手であるロナウドやベッカムをはじめ、アメリカのプロバスケットボールであるNBA選手、ツール・ド・フランスの優勝チームなどのトップアスリートを指導している睡眠コーチのニック・リトルヘイルズ氏も著書『世界最高のスリープコーチが教える 究極の睡眠術』で以下のように述べています。

じつは、重要なのは睡眠の「長さ」ではない。人類が誕生以来守って来た自然なプロセスが重要なのだ。そして、現代社会の多くの要素が、このプロセスを奪っている。

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【番外編1】ロングスリーパーに性格的特徴はあるの?

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ストレスを抱えると睡眠時間が長くなるという研究結果があるように、睡眠時間とストレスには深い関係があります。

ロングスリーパーは遺伝的な原因もありますが、ストレスを抱えているために長時間睡眠になってしまっているという方もいます。逆に、ストレスを溜めやすい性格的特徴の人がロングスリーパーになるとも言えます。

ロングスリーパーの性格的特徴としては、例えば内向的であったり悲観的、弱い性格的や思慮深い性格になると言われています。

これらロングスリーパーの性格的特徴は、様々な研究が行われていますし、ネット上でも様々なことが言われていますが、絶対的に正しいという科学的根拠には乏しいのが現状です。

上記で紹介した内向的、悲観的というロングスリーパーの性格的特徴も、あくまで一例として考えてください。

【番外編2】ロングスリーパーの有名人は?

ロングスリーパーには、様々な分野で活躍している(した)有名人がいます。以下はロングスリーパーの有名人たちです。

  • 相対性理論で有名な「アルベルト・アインシュタイン」
  • ゲゲゲの鬼太郎の生みの親「水木しげる」
  • ノーベル物理学賞を受賞した「小柴昌俊」
  • モンゴル出身の大横綱「白鵬」
  • ゴルフ界の生きる伝説「タイガーウッズ」
  • 世界最高峰のF1ドライバー「ミハエル・シューマッハ」
  • ゴールデンボンバー「鬼龍院翔」
  • 3日間眠り続けたとの話もある「堀北真希」

正しい知識を身につけて、ロングスリーパーと向き合おう

ここまでロングスリーパーの特徴をはじめ原因や改善方法を紹介してきましたが、いかがでしたか?

繰り返しになりますが、睡眠時間は人それぞれです。無理にショートスリーパーになろうとするのではなく、正しい知識を身につけて、自分にあった睡眠時間を取ることがより良い睡眠、ひいてはより良い人生を送る上で大切です。